国民の祝日の種類とその意味は?サラリーマンのオアシス・祝日についてどれくらいご存じでしょうか

国民の祝日 意味

さて、サラリーマンの楽しみと言えばなんでしょうか。昇進、ボーナス、給料日、いろいろあると思いますが、やはり休みの日は楽しみですよね。

多くの企業は土日休みなことが多いと思います。シフト勤務の方は、土日は出社して平日に休みを取るような、通常のカレンダーとは異なる勤務形態の方もいらっしゃると思います。

いつもの休みに加えて、祝日が重なるとさらに幸せな気持ちになるのではないでしょうか。国民の祝日とも呼ばれる日で、三連休になったり、飛び石で休みになったり、うれしいですよね。

この国民の祝日、いくつあるか言えますか?また、いつから存在しているかご存じでしょうか?

年末年始(祝日は年始のみ)やゴールデンウィークのように長期に休みになる時期もあります。

成人の日やスポーツの日のように、月曜日が休みになるハッピーマンデーという制度もできました。一方で、春分の日や秋分の日のように、毎年休みとなる日が異なる祝日もあります。

今回は、サラリーマンのオアシスともいえる国民の祝日とその意味について解説していきたいと思います。

この記事に書かれていること

国民の祝日とは?

はじめに、国民の祝日とは何かを確認しましょう。

内閣府では「国民の祝日」を以下のように定義しています。

国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)により、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために定められた「国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」

https://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html

法律によって定められた、国民の社会生活をより良くするための日、とされています。

「国民の祝日に関する法律(祝日法)」とは?

では、国民の祝日を定義している「国民の祝日に関する法律」とはどのようなものなのでしょうか。

法律が制定されたのは戦後間もない昭和23年(1948年)です。1947年に日本国憲法が制定されたことに伴い、祝日も見直されることになりました。

祝日法以前の祝日は11日あった

なお、それまでは勅令内閣の責任で発することができる天皇の命令によって年11回の祝祭日が以下のように定義されていました。

皇室の祭典の行われる日である「祭日」のうち、以下の7日。

  • 元始祭(1月3日)
  • 春季皇霊祭(春分日)
  • 神武天皇祭(4月3日)
  • 秋季皇霊祭(秋分日)
  • 神嘗祭(10月17日)
  • 新嘗祭(11月23日)
  • 大正天皇祭(12月25日)

国及び国民一般の恒例の祝い日である「祝日」のうち、以下の4日。

  • 新年宴会(1月5日)
  • 紀元節(2月11日)
  • 天長節(4月29日)
  • 明治節(11月3日)

こうやってみると、現在の祝日に引き継がれている日もいくつかあることが分かりますね。

祝日法制定時の国民の祝日は9日

最初は内閣にて検討されることになっていた祝日ですが、国民の関連や関心が高いことから、国会にて検討されることになったようです。

祝日の検討に当たっては、”衆議院では「委員会十二回、打合会九回、参議院文化委員会との合同打合会四回」、参議院では「委員会、打合会、懇談会、合同打合会等四十回」の審議が重ねられた”とされています。

戦後の復興を担う国民のモチベーションを高めるために、当時の国会議員が必死に検討したことがうかがえます。

その結果、最初の国民の祝日には以下の9日が制定されました。今の日数に比べればちょっと物足りない感じもします。

  • 元日(1月1日)
  • 成人の日(1月15日)
  • 春分の日(春分日)
  • 天皇誕生日(4月29日)
  • 憲法記念日(5月3日)
  • こどもの日(5月5日)
  • 秋分の日(秋分日)
  • 文化の日(11月3日)
  • 勤労感謝の日(11月23日)

改訂を重ねて現在は16日に

さらにここから改定を重ねて、7日増えて現在の16日になっています。

  • 建国記念の日(2月11日、1966年の祝日法改正により追加)
  • 昭和の日(4月29日、2005年の祝日法改正により追加)
  • みどりの日(5月4日、1989年の祝日法改正により追加)
  • 海の日(7月の第3月曜日、1995年の祝日法改正により追加)
  • 山の日(8月11日、2014年の祝日法改正により追加)
  • 敬老の日(9月の第3月曜日、1966年の祝日法改正により追加)
  • スポーツの日(10月の第2月曜日、1966年の祝日法改正により追加)

それぞれの祝日の意味は?

国民の祝日 意味

さいごに、それぞれの祝日の意味を見ていきましょう。

まずは内閣府のホームページから、それぞれの祝日の意味を一覧にまとめます。

祝日の名称日付祝日の意味
元日1月1日年のはじめを祝う。
成人の日1月の第2月曜日おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
建国記念の日政令で定める日(2月11日)建国をしのび、国を愛する心を養う。
天皇誕生日2月23日天皇の誕生日を祝う。
春分の日春分日自然をたたえ、生物をいつくしむ。
昭和の日4月29日激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。
憲法記念日5月3日日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。
みどりの日5月4日自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
こどもの日5月5日こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
海の日7月の第3月曜日海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
山の日8月11日山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。
敬老の日9月の第3月曜日多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。
秋分の日秋分日祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。
スポーツの日10月の第2月曜日スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う。
文化の日11月3日自由と平和を愛し、文化をすすめる。
勤労感謝の日11月23日勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。

それぞれの祝日には、祝日法を制定した当時の検討メンバの想いが込められています。

成人の日やこどもの日が制定当初の9日に含まれているのは、戦後の復興を担う若者やこども達への期待の表れと言えます。

それぞれの祝日の意味を理解したうえで、休みを満喫してみるのもいいかもしれません。

おわりに

さて、今回はサラリーマンのオアシスともいえる国民の祝日とその意味について解説してきました。

おさらいすると、戦前は11日の祝祭日が勅命により定められていました

戦後、憲法改定に伴い、祝日も見直されることになりました。

祝日法が制定された当初は9つだった祝日が、改訂を重ねて現在は16日あることが分かりましたね。

また、それぞれの祝日には個別の想いが込められていることも確認できました。

これから祝日を迎えるたびに、漫然と休みを満喫するのではなく、各祝日が制定された意味を理解しながら過ごすことができるようになると思います。

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この記事を書いた人

こんにちは。ひろみやです。

メーカーの研究職からジョブキャリアをスタートし、現在はITコンサルタントとして働いています。

アラフォーと言われる世代となり、情熱の一部を何かに傾けよう、ということでブログによる情報発信を始めました。

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