さて、2月は節分。節分といえば豆まきですね。みなさま豆まきはされますか?ところで節分の豆まき、正しいやり方ってご存じでしょうか?
家族でやるならお父さんが鬼のお面をかぶって、子供たちが「鬼は外、福は内」のかけ声で豆をまく。楽しいイベントですよね。
とはいえ節分の豆まきにも一応正しいやり方が存在します。その通りにやらなかったからと言って悪いことはありませんが、知っておいて損はないはず。
また、そもその何で豆まきをするの?豆まきの豆って何を使えばいいの?など疑問を持っている方も多いと思います。
今回は、節分の豆まきの正しいやり方は?なぜ豆まきをするの?の疑問に答えていこうと思います。
正しい豆まきのやり方は?どんな豆を使えばいいの?
さて、まずは正しい豆まきのやり方についてです。
例えば「鬼は外、福は内」って言いながら豆をまく。年の数だけ豆を食べる。などなど、断片的に知っていることはあると思います。一度正しい豆まきのやり方について確認してみましょう。
きちんとやろうとすると意外とメンドくさかったりしますが、できる範囲でやってみましょう。
豆まきのやり方は?意外と細かいルールあり
豆まきの正しいやり方は以下の流れです。全部きちんとやると大変かもしれませんが、できる範囲で頑張ってみましょう。
大豆を炒って福豆をつくる
豆まきに使うのは基本的には大豆です。炒った大豆を福豆といいます。豆まき開始までに準備しておきましょう。
枡か三方に入れて神棚にお供えしてくと良いようです。神棚がなければ高いところにお供えしておきましょう。
大豆を炒って使うのは、まいた大豆から目が出ないようにするため、とか「魔の眼を射る」という言葉からきているようです。
地方によっては落花生を使う場合も
例えば北海道や東北といった北国では、大豆の代わりに落花生を使うことがあります。
個人的には落花生のほうが掃除も楽だし、まいたものをそのまま向いて食べられるので好きです。
豆まきは夜にやる
鬼は丑寅の刻(深夜の1時から5時くらい)にやってくるといわれています。そのため豆まきは夜やるのがいいようです。
とはいえ、小さい子供たちがいる場合はそんなに遅くもできないと思います。可能な範囲でやりましょう。
豆をまくのは家長の仕事
豆をまくのは基本的には家長です。ただし、厄年、年男、年女の方がいれば代わりにまいてもかまいません。
とはいえこちらも小さいお子さんがいたらまきたくなりますよね。そんなに気にせず皆さんで楽しむようにしましょう。
鬼が出ていくように窓をすべて開ける
それでは実際に豆まきの開始です。
はじめに、豆をまく前に家の窓をすべて開けましょう。これは鬼を追い出すためです。
家の奥から順番に玄関の方まで「鬼は外!」「福は内!」
「鬼は外!」の掛け声とともに豆をまいて、鬼が戻らないように窓をすぐに閉めましょう。窓を閉めたら「福は内!」の掛け声とともに、家の中に豆をまきましょう。
家の奥の方から始めて、順番に各窓で行います。最後に鬼が残らないように玄関も。玄関を閉めて、「福は内!」をしたら豆まきはおしまいです。
豆まきが終わったら福豆をいただきましょう!
まめまきが終わったら福豆をいただきましょう。「新年の厄払い」という意味で自分の年齢プラス1個の豆を食べましょう。
年齢が上がれば上がるほど食べきれなくなってくるので、その場合は炒った豆にお茶をかけて「福茶」としていただくのもありです。
なぜ節分に豆まきするの?その由来は?
それでは、なぜ節分に豆まきをするのでしょうか?その由来は何でしょう?
そもそも節分とは?2月3日とは限らない!
そもそも節分とは何でしょうか?2月3日のことでしょ、と思っているかもしれませんが少し違います。
節分とは季節の分かれ目を表す日、です。季節って4つ、春夏秋冬ありますよね。そのため、節分は年4回あるんです。
立春、立夏、立秋、立冬。聞いたことありますよね。立春は2月4日ごろ、立夏は5月6日ごろ、立秋は8月8日ごろ、立冬は11月8日ごろを指します。
ではなぜ節分の日といえば2月の立春を指すのでしょうか。かつて1年は春から始まると考えられていためと言われています。立春(2月4日ごろ)が年の初め、そのため2月3日は今でいう大晦日となり、いろいろな行事が催されるようになったようです。
また、立春は2月4日とは限りません。立春とは1年を24の節気に分割した二十四節気の一番目で、何月何日と明確に決まっているものではありません。定気法と呼ばれるやや難しい方法で日時が決められます。大体が2月4日になりますが、たまに2月3日になったり、2月5日になったりします。
節分は立春の前の日ですので、大体2月3日になりますが、たまに2月2日だったり、2月4日だったりになります。
実際、2021年の節分の日は2月2日でした。また、1984年の節分は2月5日だったようです。次は2025年の節分が2月2日になります。とはいえ大体は2月3日なのであまり気になくて良さそうです。
豆まきの由来は?何のためにやる?
ではどうして節分に豆をまくようになったのでしょうか?
もともとは中国伝承の宮中行事「追儺」に由来
もともと季節の変わり目には邪気が入り込むとされていました。また、立春はまだ寒い時期のため病気にもかかりやすく、邪気や病気を追い払うための儀式が始まったようです。
鬼を追い払う行事としては、中国から「追儺(ついな)」という儀式が伝承され、宮中行事としておこわなれるようになったとのことです。追儺では桃の弓と葦の矢を使って鬼を追い払っていたとのこと。
では、豆はいつからまくようになったのでしょう?
豆をまくようになったのは室町自体くらいから
豆まきは室町時代くらいから広まっていったようです。
いつからか弓矢がより広範囲にまきやすい豆にとって代わって、公家や武家のみならず庶民にも広く日止まっていったようです。
節分で豆まき以外にやることは?
さいごに、節分では豆まき以外にもやることがあるので見ていってみましょう。
恵方巻きを食べる!割と最近根付いた文化
節分のもうひとつのイベントは恵方巻きですね。
おそらく今40代の方は子供のころこんなイベントはなかったのではないでしょうか。割と最近根付いたイベントのようです。
恵方巻きについてはこちらの記事でもまとめていますのでご参照ください。

柊鰯、節分イワシを飾る、食べる
こちらは豆まきや恵方巻きほどメジャーではないですが、柊(ひいらぎ)の枝にイワシの頭を指した飾りを玄関に飾る行事です。
主に関西方面中心の行事なので、東日本の方はなじみがないかもしれませんね。
鬼が嫌いな柊のとげとげした葉っぱと、焼いた鰯のにおいで鬼緒追い払うための魔よけとされています。
節分の豆まき正しいやり方は?なぜ豆まきをするの?のまとめ
さて、今回は節分の豆まきの正しいやり方は?なぜ豆まきをするの?について整理しました。
豆まきは家族でやれば楽しいイベントです。ですが、一応正しいやり方、というものがあるので、一読いただいて今年の豆まきに取り入れていただければと思います。
家長がまくべし、とか、夜やるべし、などちょっと家庭では取り入れずらいところもあると思いますので、そこはそれぞれ柔軟に。一年の厄除け、魔よけのイベントですので、楽しみながら実施しましょう。
それでは。
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