成人の日が祝日なのはなぜ?その由来は?人生の節目となる一大イベントについて解説!

成人式 祝日 なぜ

さて、正月が明けると次のイベントは成人の日ですね。成人の日が祝日なのはなぜでしょう?そもそも成人の日とはどんなイベントなのでしょうか。

毎年この時期になると流れる成人式のニュース。年々変わっていく式典や若者たちの様子など。すでに成人されている皆さんは、自分の時はこうだったな、とか最近の若者は、などなど思いにふけっているかと思います。

私も美しい晴れ着や、着慣れないスーツに身を包んだ若者の抱負を見て、私も原点に立ち戻って心機一転頑張っていこう、とも思える時期です。

一方で、式典の進行を妨害したり、酒瓶をもって暴れる若者のニュースも毎年流れます。新成人になって早々逮捕される若者も。近頃の若者は、なんて思う方もいるかもしれませんが、昔から変わらない恒例行事となっていますね。

成人の日は大人への第一歩となるイベントととらえる方。久しぶりに小中学校の同窓生との同窓会的イベントととらえる方。暴れて注目されるための場ととらえる方など多岐にわたります。本来はどのようなイベントなんでしょうか?

今回は成人の日について、成人の日が祝日になったのはなぜ?その由来は?について解説していきます。

この記事に書かれていること

成人の日が祝日なのはなぜ?そもそも成人の日とはどのようなイベント?

まず、内閣府のホームページによると、成人の日は以下のように定義されています。

おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。

内閣府ホームページより https://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou/kaku.html

大人へと歩んでいく若者たち。これから社会に出て、つらく苦しいこともあるかもしれません。そんな若者たちをはげましてお祝いする会、という位置づけですね。

実は成人の日は由緒ある祝日だったりします。

成人の日は歴史のある祝日

成人の日は1948年に祝日法(国民の祝日に関する法律)が定められた際に最初にできた9つの国民の祝日のうちのひとつです。

国民の祝日は現在16個ありますが、祝日法が制定されたは9つだったようですね。以下の9つが当初からある祝日です。

  • 元日(1月1日)
  • 成人の日(1月第2月曜日)
  • 天皇誕生日(2月23日)
  • 春分の日(春分日)
  • 憲法記念日(5月3日)
  • こどもの日(5月5日)
  • 秋分の日(秋分日)
  • 文化の日(11月3日)
  • 勤労感謝の日(11月23日)

成人の日は当初は1月15日でした。2000年の祝日法の改正により、1月の第2月曜になっています。いわゆるハッピーマンデーというしくみです。

こう見ると当初からあった9つの祝日でハッピーマンデーの対象になったのは成人の日だけなんですね。

成人の日以外の祝日については下記の記事にも記載していますのでご参照ください。

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なぜ祝日に?若者や子供たちへの期待を込めて

続いて、成人の日がなぜ祝日になったかを見ていきましょう。

祝日法が定められたのは戦後間もなく日本はまだまだ厳しい時期でした。

そのような厳しい状況下で、日本の将来を担う若者やこども達への期待を込めて、成人の日やこどもの日が祝日に選ばれたようです。

先述の内閣府のホームページには次の記述もあります。

「国の建て直しをするには、人物を養うことが根本の要件である」

「それらの精神を生かして、青年男女が国家、社会のため、進んでは世界人類のためにつくそうとする自覚を持たせるところにねらいがある」

内閣府ホームページより https://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou/kaku.html

戦後の日本を立て直していくうえでの立法担当の方の思いが感じられますね。

国家につくす、社会につくす、その自覚を持たせるための日である。現代の社会背景にはちょっとマッチしないでしょうか。

とはいえ、もともとはこのような想いのもと作られた祝日である。ということを認識したうえで、出席者には式に出てほしいです。お酒を飲んで暴れる日ではない、ということですね。

成人の日の由来は?最初の成人式はいつ?どこ?

では、なぜ成人式は1月15日(当初)と決められたのでしょう。その由来は何でしょうか。

また、最初に成人の日は祝日法で定められましたが、最初に成人式を行ったのはいつ、とこなんでしょう?

元服にならって1月上旬に制定

まず、日本には古くから「元服」や「裳着」という成人になるためのイベントがありました。

元服は男子が成人したことを記すイベントです。裳着(もぎ)は女子でいう元服に当たるイベントです。

元服は正月に多く行われることが多かったようです。また、公家は5日までに実施、武家は11日に実施することが多かったようです。

もともとの趣旨は「国民の祝日」なので、公家や武家など特別な身分が行っていた日を避け、松の内までに、ということで15日が選ばれたようです。

あれ、、ハッピーマンデーになったことで11日が成人の日、という年もあり得ちゃいますね。昔の習慣よりも各自治体や参加者の利便性をとった感じでしょうか。

最初の成人式は埼玉県蕨市で行われた「青年祭」

成人の日は1948年の祝日法で1月15日と定められました。では成人式のようなイベントはどこが発端なんでしょうか?

1946年に埼玉県の足立郡蕨町(現蕨市)で行われた「青年祭」なるイベントが発端とされています。

1946年といえば終戦の翌年。まさに敗戦直後の絶望的な空気感は現代に生きる私たちには想像できないものだったと思います。

そのような中、蕨町青年団が中心となって行ったのが「青年祭」。その催しの幕開けとして「成年式」という式典が行われたとのことです。現在も蕨市では「成年式」の名称で式典を行っているようです。詳細は蕨市のホームページにいろいろ書かれていますので、興味のある方は是非。

蕨市ホームページ https://www.city.warabi.saitama.jp/1004289/1004495.html

成人の日が祝日なのはなぜ?その由来は?のまとめ

成人の日が祝日なのはなぜ?その由来は?という疑問について整理しました。

その結果、思ったよりいろいろな人の思いが込められた祝日だということが分かりました。

戦後の混乱の中、なんとか盛り上げようとした青年団。国を立て直す、という目標に向けて若者やこども達への期待を胸に祝日法を制定した当時の政治家の皆さん。

私も自分の成人式の際はそんなことはつゆ知らず、ただただ同窓会気分で参加していました。子供達にはぜひ伝えていきたいですね。

以上、成人の日が祝日なのはなぜ?その由来は?についてのまとめでした。

それでは。

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この記事を書いた人

こんにちは。ひろみやです。

メーカーの研究職からジョブキャリアをスタートし、現在はITコンサルタントとして働いています。

アラフォーと言われる世代となり、情熱の一部を何かに傾けよう、ということでブログによる情報発信を始めました。

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